===剪画・・・紙を剪ることの可能性===
作品展の企画の始まりは、仲間同士の会話からでした。制約のない中で自由に作品を発表してみたい。お互いの作品の事を語り合いながら、素材や制作過程についても体験を共有できると楽しいね。そんな思いを形にしてきたのが、この作品展です。
たまたま集まったメンバーが女性だったので、センガ・フェミナと名付けました。
切り絵や剪画と呼ばれる、紙を切ることによって描かれる作品は、元来モノトーンを中心とし日本の故郷や神社仏閣などの伝統的な絵柄が中心でしたが、この数年鮮やかな色を使用するもの、装飾的で繊細な切り抜きを施すもの、風景だけでなく心象やイメージを重視するもの等、多様化してきました。
今回の作品展では様々な素材や手法を使いながら女性ならではの感性に富み、豊かで変化に満ちた世界観を持つ作品が展示されています。A4サイズ以下の小作品から畳サイズの大きな作品まで40点余。紙の質感と共に、剪画ならではの切り口、それぞれの作家の思いを感じてください。(案内状より)
心象風景を表現することは難しい事ですが、女性としての感性が表現されており感動いたしました。展示方法も大小様々で多様性に富んでおりました。
私は伝統的な作風を重んじていましたので、モノトーンの良さも捨てがたく、まだまだ勉強する事がたくさんあり奥の深さを痛感した次第です。(鑑賞者の一人より)
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