境界剪画作家Sabさんとの2人展です。(切紙2℃)
展示期間中に2人の作家が即興的に絵を繋げていき、12日間かけて巨大な剪画の「根」を完成させました。それぞれに時間がある時に、展示会場である喫茶店へ行ってナイフを握り、コツコツと仕上げてゆきました。
完成図のない実験的な企画でしたが、それがかえって絵に予測不能な動きを創り出し、生命力溢れる作品になったと思います。最後に作品を180°回転させ、「根」が「木」に見えるという作品の持つ二面性を演出しました。
そこには、自身の先祖や未来の自分の姿に思いを馳せ、今の自分を見つめ直すきっかけになって欲しいという願いがこめられています。
(吉田 健嗣)
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