この「剪って創る」展では、日本剪画協会の大月透氏による剪画布絵と、伝統韓紙工芸家協会の会員による紙工芸の作品を展示しました。どちらも剪画とは微妙に立場の違う作品ですが、手を使って紙を剪ることによって創作し、より生活に近いところに位置する作品です。
剪画布絵の制作は趣のある布を集めるところからはじめ、古布を切り抜いて台紙に貼って完成させます。韓紙工芸の方は固い紙を設計図に従って組み立てるところから始めます。
それぞれが丁寧に創られた作品はどれも独特の雰囲気を持ち、見応えのある作品展となりました。
(小野寺 マヤノ)
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