2006年4月から10ヶ月の間、剪画作品を展示する機会を得て、広範囲の方々に鑑賞してもらうことができました。剪画に対する認識も従来に比して、格段に広く浸透した事を肌で感じます。知人からの話かけにも、しばしば「剪画」という言葉が使われるようになりました。未知の人々同士で「剪画」を話題にしているのをそれとなく耳にした事もあります。
「剪画」が大衆の中に徐々に知れ渡ってゆく中で、更に1歩進んで自ら「作品作りにトライ」してみたい」という雰囲気が比較的薄いのは残念です。
以前は全紙サイズの作品を多くの方々に鑑賞して頂いていましたが、「先生」「器用な人」という風評が主になってしまいます。身近で初めての人にもできそうな作品を展示する機会の必要性を強く感じておりました。
そういった意味で、夏に行われた「うちわ展」そしてこの「年賀状展」はとても良い機会だったと思います。どちらもシンプルでかつ誰にでも興味を引く内容で、今度こそ「誰にでもできますよ」と叫びたい気持ちでした。
この日向サンパーク温泉「お舟出の湯」は日向市営のスーパー銭湯で、設備が広く綺麗なため、不特定多数のお客様がいらっしゃいます。展示のための設備がので、ちょっとした工夫は必要ですが、剪画を多くの方に見て頂くには最適な場所だと思われます。
今後、3ヶ月入れ替え制で青島先輩との各2点の作品の常設展がしばらく続く予定です。多くの方々に剪画に感心を持っていただけるよう、努力してゆくつもりです。
(小野 政人)
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