初日の4日の午前中、作品展示を済ませてホッとしたのも束の間、季節はずれの強風と暖かい気候の中で開催。卓上カレンダーの原画、壁掛けカレンダー原画が飾られ、年末にふさわしい雰囲気の中、テーマ作品は全国展に出展できるような素晴らしいものばかり。
会場は春夏秋冬各コーナーに区切られ、季節毎に作品と展示。春の里ののどかな田園風景や夏の下町の様子、秋の夕陽を受けて走る人の姿や雪のかまくらの中での暖かい風景…どの風景も日本の季節を、そして日本のふるさとの風景を彷彿とさせる。日本に生まれてきたことをとても嬉しく思うひとときでもある。場所柄外国のお客様も多いこの地域で、遠い国からいらっしゃった方々にも日本の四季を堪能して頂けたのではないだろうか。
また、壁掛けカレンダーのコーナーにも力作が並ぶ。手軽な価格のものも多く、注文も受けることも…。カレンダーに使われている図柄はそれぞれ作者の個性を表しているが、時にはいつもの作品と違った図柄に、改めて感心することもある。年末の企画としてはとても楽しいものだ。
作品展を見て新たな制作意欲が湧いてきた中、次の全国展への構想が芽生え、下絵の制作に取りかかった。この会場を訪れた会員の多くは次回の作品展に向けて走り出したのではないだろうか。それほど刺激のある東京地区展であったと思う。
今回もギャラリーに詰めてくれた小野寺、岡崎会員には感謝の気持ちで一杯である。また、会場となった加藤ギャラリーの方々には、多大なるご協力を頂いたことに、改めてお礼を申し上げたい。
(菅谷 茂)
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