ニューヨークでの作品展のメイン会場となったのは日系人会のイベントホールです。
ここはミッドタウンの44丁目にあり、交通のアクセスが便利な場所にあります。また、日頃から趣味の会の集まり、子供のための教室、ソーシャルワークの拠点などがあり、毎日多くの方々が出入りしています。
会場は自然光の入る明るい場所で、様々な活動に利用するピアノなども置いてありますが、周囲の壁面に剪画を飾らせて頂きました。入口には今回のパンフレットの表紙にもなった会長の「雪のふる里」が飾られ、中に入ると剪画によって描かれた日本の風景が広がっています。
「あら、この三連水車は私のふるさとの風景だわ…懐かしいわねぇ…。」
「谷中の風景はそのままなのかしら?」
「これは版画?それとも絵画?」
などの声も英語・日本語を交えて聞かれます。
初日に行われたレセプションでは、多くの会員の方や、一般の方がいらっしゃいました。会長のデモンストレーションでは黒い紙を切り込んでゆく様子を、多くの方が見守っています。お客様方は、日本語・英語の入り交じった質問を驚くほど沢山投げかけ、とても熱心に聞いて下さいました。
会期中は作品展を目的にいらして下さった方だけではなく、様々な催しものにいらした方々も作品展を鑑賞して下さっていたようです。新たな剪画の広がりを感じた一週間でした。
この作品展に全面的にご協力して下さった日系人会の方々に、心よりお礼を申し上げます。
(小野寺マヤノ)
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