11月5日からはミツワショッピングセンターで展示が行われました。
ミツワショッピングセンターは、マンハッタンから川を挟んで向こう岸にある、日本の食品や日用品を売っているショッピングセンターです。平日も多くの買い物客が訪れますが、特に土日になると5時間以上も車を運転して買い出しに来るお客様や、日本のアニメグッズを買いに来るアメリカ人の若者、日本食や日用品をよく使うアジアの家族連れなどでごった返します。金髪にジーパンをはいた女性がみたらし団子を食べながら歩いている姿は、なかなか面白い風景です。
ご来場の方は剪画の技術だけではなく、お祭りや田舎の風景など、日本の風景にも興味を持たれたようです。「私はこれが好き…」「こっちの方が素敵だと思うけれど…」という会話をしながら剪画を楽しんでいました。
6日7日の土日には会場で小さな作品を作るデモンストレーションも行いました。下絵をホチキスで黒い紙に留め、ナイフで切っていると、興味深げにお客様が覗いてゆきます。時には手法や素材について詳細な質問を受けることもありました。
ここでは作品展示と同時に、額に入れた小色紙や絵葉書も販売しました。いくつか並べて廊下のところに展示します…と言って小色紙をまとめて買われた方や、デモンストレーションを目を輝かせて覗いた後、小さな額をお母さんにねだって買ってもらっていた少年など、とても印象深いお客様にも出会いました。ギャラリーにお越しになるお客様とはまた違った感じで、思いもかけないご意見や会話ができるのが、こうした場所で作品展を開催する楽しみだと思います。
こうした場所をご提供頂き、積極的にご協力下さったミツワショッピングセンターの方々には、深く感謝いたします。
(小野寺マヤノ)
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