風の盆で越中八尾を訪れてから約1ヶ月後、今度はアート展参加で訪れる八尾の町。以前は時によってまったく別の顔を見せていたように思えたが、今はいつ来ても同じ顔を見せてくれる。展示場所を提供してくれた羽間邸のご主人も、最初にアート展に参加した時から応援してくれている。作品展を訪れ、作品を鑑賞してくれる人の中にも、だいぶ顔見知りが増えた。
そして、作品を観る目が一段と鋭くなってきて、意図的に隠した線を、自分の目で引く人が増えてきた…来年は闇夜のカラスを作品にしたいくらいである。
今回は風の盆シリーズの他に、草花や干支(来年の酉)・カット風の小物など簡単な作品も並べてみた。そのせいか、自分で実際に切ってみたい、紙を切っているところを見てみたい…という人もいて、協会発行の初心者用の図案集が全部売り切れた。
富山県の協会会員の方や、会員の剪画仲間もたくさん来てくれた。この地にももっと剪画通が増えてくれることを願っている。
酔芙蓉と貴船菊が咲き乱れ、秋の気配を感じるこの時期に、越中八尾にいられることに感謝しながらも、自分自身が一番励んでいかなければならないことを感じた4回目のアート展でもあった。
(菅谷 茂)
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