「森の中の伝統文化祭」もう長い事続いている催事と聞いていた。直平は一昨年、知人から知らされて見に行っていた。
対象は小・中学生が中心だが、大人でも十分関心のもてる催し物ばかり。実際今年の催し物をピックアップすると全国から集められた樹木のオリエンテーション、からくり人形・あめ細工・あやつり人形の実演、風鈴の絵付け・浮世絵木版の摺り・絵手紙・そして剪画の体験。
夏場はうちわのイベントが盛り上がるので、旧盆も過ぎたとは言え、やはり「うちわで剪画」をする事にした。絵手紙と剪画は小学生以上で15名という事だったが、実際には当日参加も受けて4歳の女の子も参加して20名以上で開催。材料は25名分用意してあったので、対応できて良かった。
明治神宮や小学校で教室が開催できたのは、お店にいらして頂いているお客様がきっかけ。今までずっとフリーターのような生き方をして来たので、定年退職の概念はない。
62歳でカルチャーセンターの講師を受け、60過ぎても世の中で直平を必要としている方がいる事、これからも新しい出会いがあるのだと考えただけで嬉しくなった。お弟子さんたちの個性を発掘して、剪画の楽しさをたくさんの方に知って頂きたいと思っている。
飲み屋の親父と剪画の師匠のバランスをとりつつ、紙を剪る楽しさを一人でも多くの方に伝えてゆきたい。
(小沢 直平)
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