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 第21回日本剪画美術展 研修会
 2005年7月10日  於:ゆうぽうと研修会室 東京・五反田
会長のあいさつ 佐藤氏による講演 和紙を手に取る受講者
会長のあいさつ 佐藤氏による講演 和紙を手に取る受講者
スライドを使っての報告 石田会長による講演
スライドを使っての報告 石田会長による講演
第20回日本剪画美術展の開催と同時に、ゆうぽうとで研修会が開かれました。

内容は2つのレクチャーからなっています。
(1) 作品の保存について  講師:佐藤隆明
(2)ニューヨーク展の報告  講師:石田良介

(1) 作品の保存について
講師は表具師の佐藤隆明氏。
軸装と表具のお仕事の話から、和紙とその保存について、実際にお仕事で使っている和紙のサンプルに触れながら、お話頂きました。
和紙が良い環境のもとでは、いかに強く、長期間保存できたかという事。近年になって伝統的な和紙の制作方法が変わったために様々な問題が生じているという事。特に苛性ソーダやパルプを混入した紙の保存における危険性…など、普段思いもよらない保存時における課題を伺いました。
これからは、そうした紙の問題に無関心でいるのではなく、各々が和紙について、加工物について、そしてやがては環境に関わる事まで考えながら、制作する必要があるということに気付きました。
軸装についても簡単なお話をうかがいましたが、十分な時間がなかったので、また改めて掛け軸の形や、これからの掛け軸についてなど、お話を伺いたいと思いました。

(2)ニューヨーク展の報告
2004年11月に行われたニューヨーク展の報告が、スライドを交えながら行われました。
ニューヨークの日系人会での鑑賞者の反応、特にデモンストレーションをした際に感じた熱気などを中心に、ニューヨークの街の印象、美術館での感想など、ニューヨークそのものを身近に感じることができた時間でした。また、これから海外でどういった展開を行ってゆくかといった剪画協会の未来のビジョンも含めて、目の前の世界が広がる話を聞きました。
こうした印象を心にとめて、これからも剪画制作を続けてゆこうと会員一人一人が決意をまた新たにした研修会でした。

(協会事務局)

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