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 「せんが抄」 56号より

年頭のご挨拶
チャレンジすることが大事

会長 石田良介

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新年明けましておめでとうございます。 会員各位、お健やかに新年を迎えられた事とお慶び申し上げます。
今年も年明けから予想外の出来事が起こり、世間を騒がせております。せめて、心騒ぐ事件はこの位で終わって、今年は平穏で希望の持てる歳にしたいものです。

好評な年賀状展
協会では、昨年の暮れから「2006年戌年 年賀状展」が関西と関東を中心に、開催されました。どの会場でも大変ご好評頂きました。
近年、Eメールの普及で年賀状が減っているようですが、やはり手作りの年賀状は心が伝わって嬉しいものです。年賀状展の会場では沢山の方が、作者が色々とアイディアを絞って丁寧に完成させた作品を、食い入るように見つめていました。中には頷きながらご覧になっている方もいらっしゃいました。きっと年賀状からの暖かい気持ちが伝わったのでしょう。素晴らしい事ではないでしょうか。
大きな作品ばかりではなく、このように小さくて誰でも作れそうな作品が多くの方々の共感を呼んだようです。
本年もうちわ展、年賀状展を開催する予定です。小さな作品を通して沢山の方々に剪画の素晴らしさを伝える事ができますので、会員は積極的に参加して下さい。

チャレンジすることが大事
暑中見舞い、うちわ、年賀状展は剪画を全くいしらない方々に感心を抱いて頂くとても良いチャンスになります。
図案がどうも苦手で…と、引っ込み思案な会員も、新しい表現にチャレンジしてみて下さい。今までできていた事だけしていたのでは精進はないし、新しい世界は開けないと思います。
大きな作品でのチャレンジは大変ですが、はがきやうちわのサイズでしたら、その気になって一努力すれば以外とまとまるものです。会員の皆さんはベースに「絵をまとめる」力が備わっている訳ですから、気楽な気持ちで描いてみて下さい。きっと予想外似た野恣意事を発見出来ると思います。
例えば、今年の干支の犬は、人間に最初になついた動物で、深く長い付き合いが続いております。人間の言葉はほとんど理解できるのではないかと思う程、こちらの心情をくみ取ります。犬の写真集や「犬語」の本まで出版されています。
忠犬、番犬、愛犬など、明るい性格も犬の特徴ですから、まわりを楽しくもしてくれます。縁起物の「戌」は各地の神社やお土産店で手に入ります。このように戌をイメージするものは身近なところに沢山あり、キャラクターを引き出すのは容易です。

イメージをまとめる
強い犬、可愛い犬、縁起の良い犬など、ご自分の好きなイメージでまずは鉛筆で下書きをたくさん描きなぐって下さい。その土岐、上手に描こうと思わないで、鉛筆の線を楽しむ事です。素早く何枚か描いて、一晩放っておきましょう。それからその紙面をもう一度丁寧に見直して下さい。その中に、必ずこれならいけそうだ…と予感する絵があります。
それが決まりましたら、もう一度やや丁寧に描き直しながら、ポイントとなる主役の周りをどんな雰囲気にするか、イメージする形や、パターンを描いて、色鉛筆で軽く色付けをして下さい。ここまで進めればもう説明する必要はありません。一気に完成まで頑張ってしまいます。
今年のうちわ展、年賀状展には、今まで出展されていない会員の方は、一枚でも結構ですから、是非出展して下さい。また今更年賀状など…と思っていらっしゃるベテランの会員も初心に返って剪画のPRのためにも、是非一役買って下さい。来年の干支は「亥」です。今から縁起物などを集めてゆっくりとイメージを膨らませてはいかがでしょうか。
各地の展示会場も募集しています。お近くの公民館や郵便局、銀行のロビーなどでの展示を交渉してみて下さい。会場が確保できましたら、展示に必要なものはすべて事務局の方で用意してお送りいたします。詳しくは事務局までご連絡下さい。

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