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 「せんが抄」 53号より

第20回記念展によせて

愛知 青山政枝

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記念すべき20回展、おめでとうございます。
石田会長や会員の皆様に助けられながら迎えた20回展です。今回は自分が剪画を20年も続けていたことにエールを送りたいと思いました。
 20年を振り返れば色々な想い出がありますが、今、現在の一瞬一瞬が大事なのだと思い、そして、やや体調がすぐれないせいもあり、やっぱり健康であっての剪画…剪画を続けるには健康でなければ行けないなと思いました。
 制作過程ではいつも“夢を剪り心を詩う”が頭に浮かびます。そんな剪画ができたら…と。
 以前石田会長が姫路展の講演で、“観る、見つめる、見極める”の話をされ、「常に自然からいろんなことを、教えてもらえますよ」と。
 その時はボンヤリ聞き流していた言葉が最近とても気になりだし、メーテルリンクの本を読み始めました。
 見るは、見るではなく、観る、観察することなのだと、遅まきながら20年たってやっとわかったことの1つです。この20年間何をやっていたのかとも思いました。
 今回大賞を頂いて、自分自身が一番驚いています。新たな気持ちで一歩を踏み出すようにと、背中を押して下さったものと深く受け止めて、感謝しております。剪画は、自分の心に話かける最大のものと思い、これを1つの節目としたいと思っています。
 最後に石田会長はじめ本部役委員、実行委員会の皆さんに深く感謝申し上げます。ありがとうございました。
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