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 「せんが抄」 51号より

剪画との出会いは命への挑戦

東京 菅谷 茂

写真 菅谷作品

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 「自分さがしは自分つくり」「下絵は精神の修行のために描く」等、せんが抄は、紙を切る以前のこころを要求してくる。
 しかし私は今までテクニックばかりを追いかけてきた。剪画展の時あれだけの諸先輩方の巧みなテクニックを見せつけられればどうしても一歩でも近づきたいと思ってしまう。かといってたいしたテクニックも修得できていない。
 自分の剪画を改めて自分に問いただしてみた。何を表現したいのかを。風の盆シリーズがライフワークになった今、協会との出会いはこれだけでないはずとつきつめてゆくと、ついに永遠のテーマ「命」が現れてきた。
 一本の線にこだわっての直球勝負。そして自問自答の繰り返し。あしたがある!いやいましかない!と。あしたがあんべとひっくり帰った布袋さんは、酒を飲んで酔っぱらった時の私だとみんなが言う。酒はほどほどにしたい。
 会長はじめたくさんの方のご指導をいただいたお陰での大きな賞を受けとめておりますが、入会するまでの間、お世話になった荒瀬さんに感謝いたします。
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