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 「せんが抄」 50号より

会報紙50号の発行によせて

東京 会長 石田良介

剪画 大月透
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 平成15年の始めに、会報紙が50号の発行を迎えることが出来ました。誠に喜ばしいことと言えます。(中略)

会報誌「せんが抄」の第1号は昭和59年(1984年)1月1日付けでした。前年「創切会」から「日本剪画協会」に会の名称が変わった年でした。会報紙の名称とロゴは1号からずっと出口会員のデザインによるものです。そして、編集も今日迄、出口会員が一人で担当しており、そのご尽力と誠実さに敬服するばかりです。(中略)

 記念すべき第1号には「日本剪画協会役員の抱負」、「剪画を生きる灯火に。第2号は同年4月1日付けで「第1回剪画展決まる」。「南中部地区展決まる」。第3号は「往年7月1日付けで「第1回剪画展の入賞作品発表」と「小沢直平個展」の紹介です。(中略)

 当初、手書きの宛名をコピーして、それを切って貼って発送していました。出口会員とは目黒駅近くの喫茶店で退社後会って、打ち合わせをしたり、校正をしました。その後FAXになって、会わなくとも編集を進める事ができるようになりました。

 また、最初の頃は割付用紙にレイアウトをして印刷会社に渡しておりました。その後、ワープロの出現で、出口会員が文字の部分を入力し、写真やカットは印刷会社で割り付けをしてもらうようになりました。さらに2年前からは、パソコンを使って文字も画像も割り付けて、完全原稿で印刷会社に渡すようになりました。このことによって、印刷料金はかなりコストダウンされました。

 ただ昨年の新年号では、原稿の入力が大詰めになっている時、パソコンの調子がおかしくなり、一瞬のうちにデータが消えてしまい、出口会員は大パニックに陥りました。パソコンの修理に時間がかかったのと、バックアップを取っていなかったので最初からデータを入れ直す作業が必要となったため、会報紙の発行が遅れてしまいました。また、文字が飛んでしまったり、大きな見出しを前号のまま使ってしまったり、色々と出口会員の奮闘は続いているのです。

 この会報紙は会員唯一の情報交換の場となっておりますので、これからも会員の皆様の積極的投稿をお願いいたします。

 出口会員に心から感謝して、次の百号に向けて頑張ってゆきたいと思います。

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